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酒石酸抵抗性酸ホスファターゼ骨型アイソザイム
山田 真介
1
,
稲葉 雅章
1
,
西沢 良記
1
1大阪市立大学大学院医学研究科代謝内分泌病態内科学
pp.410-413
発行日 2007年4月1日
Published Date 2007/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101697
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はじめに
酒石酸抵抗性酸ホスファターゼ(tartrate-resistant acid phosphatase,TRAP)は,食餌や腎機能に影響されず1),日内変動の少ない2)血液を検体とする骨吸収マーカーである.TRAPにはマクロファージなどに由来する5a型(TRAP-5a)と破骨細胞に由来する5b型(TRAP-5b)の2種類のアイソザイムが存在する.最近,骨吸収状態をよりよく反映するTRAP-5b活性を,簡便で感度よく特異的に測定できるフラグメント吸収免疫捕捉酵素測定法(fragments absorbed immunocapture enzymatic assay,FAICEA)による測定キット(オステオリンクス(R)「TRAP-5b」,DSファーマバイオメディカル)が開発された.本稿ではFAICEA法で測定されるTRAP-5b活性について概説する.
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