形態検査結果デジタル処理の臨床応用・2
放射線検査部門におけるシステム化
橋本 庄太
1
,
國井 重男
2
,
和田 大介
3
1NTT東日本法人営業本部e-Japan推進本部医療ソリューション
2東北大学医学部附属病院メディカルITセンター
3NTT西日本電信電話(株)ソリューション営業本部ソリューションビジネス部産業ビジネスグループIT戦略チーム
pp.845-851
発行日 2004年9月1日
Published Date 2004/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100730
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はじめに
放射線検査部門におけるシステム市場は既に成熟期に入っており,多くのシステム業者や医療機器業者がこの市場に参入し,さまざまな製品を提供している.そのうちで放射線検査部門システムを既に導入済み,または現在導入を予定している施設の数は医事会計システム,オーダリングシステムや電子カルテシステムといった院内業務の情報化の普及とともに増加し続けている.
通常,放射線検査部門へのシステム導入は,病院経営者層や放射線検査部門の方針,予算金額により,さまざまな導入形態がとられている.しかしシステム導入後は,システム導入効果が発揮され職員が十分な満足を得ている場合と,システム導入により却って業務が煩雑になり,システム自体が利用されなくなるような場合とがある.今回はこのようなシステム導入の成功と失敗を左右させるポイントを,システム導入作業の面を中心に,放射線検査部門のシステムで特に考えるべき点も踏まえて紹介する.これから新規にシステム導入を検討する,または既存システムの更改を検討される方は参考にしていただきたい.
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