臨床化学分析談話会より・13<関東支部>
測定法の再吟味と問題点の把握—コレステロール測定法と臨床的評価
中 甫
pp.975
発行日 1974年9月15日
Published Date 1974/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542917352
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医学の進歩は近年特に著しいが,臨床検査も例外ではない.なかでも臨床化学検査は10数年の間にかなりの測定法が変遷した感がある.臨床医のニードにこたえるために,迅速かつ簡易な方法へと動きつつある.このような急速な進歩の中でともすれば臨床医と対話のない検査室独自の発展にとらわれがちとなる.
そこで関東支部で4月より実施されている"測定法と臨床的評価"シリーズは,現在行われている測定法を臨床医に十分理解し正しく評価してもらうためにも,分析を行う検査室側が測定法を再吟味し問題点を十分把握した上で臨床医と対話をしながら,医療に直接役だつデータを供給する必要性を認識することに貢献するに違いない.
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