特集 臨床生理検査と採血
II.採血
採血に必要な解剖学の基礎知識
河合 忠
1
1日大・臨床病理
pp.161-163
発行日 1971年2月15日
Published Date 1971/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542917295
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採血,すなわち血液を体外に採り出すことはいろいろな目的で行なわれる.しかし,臨床検査のために必要な血液試料には,表のように毛細血管血,静脈血および動脈血の3種類がある.同じヒトの血液ではあるが,それぞれ血液成分の組成が多少異なるため目的に応じて使い分けられる.ただし,動脈血は動脈を穿刺しなければならないので通常医師が行なう.したがって臨床検査技師にとっては毛細血管血と静脈血の採取がおもな業務となるので,以下それらに必要な解剖学の基礎知識についてまとめてみよう.
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