技術解説
心音計の扱い方
町井 潔
1
,
関口 寿
1
MACHII KIYOSHI
1
,
SEKIGUCHI HITOSHI
1
1東大吉利内科
pp.524-532
発行日 1964年7月15日
Published Date 1964/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916784
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はじめに
最近心臓外科の進歩に伴って心臓弁膜症,先天性心疾患のより精密な診断が要望されるようになり,心音図はレントゲン写真,心電図と並んで最も基本的なルーチンの検査となってきた。心音計も次第に普及して大病院でこれを備えない所はまずないといってよい状態であるが,比較的新しい検査法であること,心音計の規格が心電計のように一定していないこと等が妨げとなってまだ充分活用されていないようである。
表1は東大病院中央診療部の心電図室で,今年の1〜3月に記録した心電図と心音図の件数である。中央診療部では東大全体の外来患者の心電図の約半分を処理しているが,心音図は,最も対象患者の多い2つの内科がそれぞれ自分のところで記録しているので,比較的件数が少ない。
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