私のくふう
封入剤容器としての点眼びんの使用について
有賀 たま江
1
,
前田 明
2
1東邦大大森病院中検Ⅱ部
2東邦大大森病院第1病理
pp.662
発行日 1980年6月15日
Published Date 1980/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915487
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従来より,封入剤容器としてガラス製のいおゆるバルサムびんが市販されているが,しばしば縁に封入剤が粘着してふたが取りにくくなり,その取り外しや,またこれを無理に取ろうとして容器が壊れるなどの不便を,多くの病理技師が経験していると思う.約1年ほど前より我々は封入剤容器としてバルサムびんに代わり,プラスチック製点眼びん10ml容量のものを使用しているが,幾つかの点でガラス製バルサムびんより使いやすいことが分かった.
まず指の圧力の加減により任意量の封入剤が得られ,更に容器を横位にしても容器中の封入剤が自然に流出することもなく,ふたが密着してその取り外しに苦労することもない.そのうえガラス製バルサムびんに比べ,極めて安価(1本約15円くらい)に入手することができるなどの利点がある.
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