新しい機器の紹介
自動白血球分類装置MICROXの使用検討
勝田 逸郎
1
,
小林 寿子
1
,
中上 寧
1
,
富山 善博
1
,
小西 良光
1
,
平野 正美
2
,
伊藤 圓
2
1名古屋保健衛生大学病院臨床研究検査部
2名古屋保健衛生大学内科
pp.221-224
発行日 1980年2月15日
Published Date 1980/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915388
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はじめに
白血球分類は臨床上極めて重要な血液学検査の一つであるが,従来の顕微鏡による目視法では技師1人当たりの検体処理数は少なく,技師間における細胞分類基準にも不均一性があるなどの問題点があり,その自動化が望まれていた.
近年の目覚ましいコンピューター技術開発の結果,あらゆる種類のデータ解析が容易となり,これを応用した白血球分類装置が国内外の数社によって開発されている.著者らは立石ライフサイエンス研究所により,本邦で初めて開発された自動白血球分類装置MICROXを入手し,その分析能や臨床応用上の有用性や問題点を検討したので,その知見の一部を報告する.またこの基礎的検討により,本装置の有用性を確認して日常検査に使用し,既に1年を経ているので,その使用経験についても付言する.
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