特集 小児の臨床検査
Ⅱ.生検材料の採り方
E.粘膜
内藤 春子
1
1国立小児病院内科
pp.1197-1198
発行日 1977年11月1日
Published Date 1977/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542914535
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消化管の粘膜生検は診断と経過観察に有用であり広く施行されている.食道及び胃の直視下生検はKenamore(1940)1)以来各種のファイバースコープが開発され,重要な検査法の一つとなっている2).またShiner (1956)3)に始まった小腸生検は小腸疾患の研究に画期的な進歩をもたらし,更に近年において小児用器具の開発により,広く腸管粘膜の生検が行われ組織所見,二糖類分解酵素の活性測定に利用されている4,5).大腸生検は直腸S状結腸直達鏡及び近年開発された大腸ファイバースコープによる生検が行われている6).また小腸生検器具を用いた直腸生検も施行されている7).本稿においては小腸生検の手技を中心に記述する.
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