今月の主題 筋疾患と臨床検査
技術解説
染色体検索
中井 博史
1
,
山本 克哉
1
,
山本 良嗣
1
,
萩原 久
2
Hiroshi NAKAI
1
,
Katsuya YAMAMOTO
1
,
Yoshitsugu YAMAMOTO
1
,
Hisashi HAGIWARA
2
1東北大学医学部小児科学教室
2杏林大学保健学部臨床遺伝学教室
キーワード:
ジストロフィン
,
分子細胞遺伝学
,
高精度分染
,
原位雑種形成
,
DNA複製パターン
Keyword:
ジストロフィン
,
分子細胞遺伝学
,
高精度分染
,
原位雑種形成
,
DNA複製パターン
pp.673-679
発行日 1989年6月15日
Published Date 1989/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913999
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遺伝子工学による進行性筋ジストロフィーと遺伝子マッピングの最近の研究にふれた.顕微鏡下の染色体をそのままクローズアップし,遺伝子・DNAレベルの構造を基に疾患をとらえる近接遺伝子症候群の概念が生まれた.染色体検査はこれによって同時に遺伝子検査とオーバーラップするようになった.高精度分染法,原位雑種形成法,DNA複製パターンなどが注目される分子細胞遺伝学の新しい展開を一覧していただきたいと思う.本稿がさらに今後の研究にも示唆を与えるものとなれば幸いである.
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