学会印象記 第37回日本臨床衛生検査学会
第18回IAMLT学会とジョイントし,盛大に開催,他—臨床化学部門から
金光 房江
1
Fusae KANEMITSU
1
1倉敷中央病院中央検査科
pp.1021-1023
発行日 1988年9月15日
Published Date 1988/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913738
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去る7月16日,17日の両日,神戸国際会議場を中心に第37回日本臨床衛生検査学会が開催された,引き続き開催された第18回IAMLT学会との合同企画もあり,盛会であった.臨床化学を中心に報告する.
1日目午前中は"免疫化学検査の進歩と問題点"について,臨床化学と免疫血清との合同シンポジウムがあった.近年,免疫化学反応を用いた検査法はラテックス法,EIA法,免疫蛍光法など,その発展には目をみはるものがある.これらの方法の開発により,これまで時間をかけて半定量しかできなかった検査が,迅速に精度良く定量できるようになった.しかし,一方では分析機や測定法の選択,方法や標準物質の標準化,抗体の種類とその反応性,感度,精度,プロゾーン現象,第二反応の特性など,多くの問題点を抱えている.これらを踏まえて,免疫化学検査の現状,酵素反応からみたEIAの問題点,免疫反応の臨床化学自動分析機への応用と問題点,免疫化学検査に用いる自動分析装置の現状と問題点,試薬の特性と測定法の選択,被測定因子と免疫化学分析の問題点,免疫化学検査における精度管理について7名の演者から発表があった.
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