学会印象記 第39回日本臨床衛生検査学会
診療に直接役だつ検査を求めて
臨床化学部門から,他
安部 彰
1
1岐阜大学臨床検査医学
pp.826-828
発行日 1990年7月15日
Published Date 1990/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900206
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臨床化学部門に関して第一日目シンポジウムと第二日目一般演題のなかから印象的な内容について記す.なお,前日のナイトセミナーと第二日目の指定演題「迅速検査の現状と将来」においても関連する内容が報告された.
シンポジウムは「臨床化学領域における精度管理のあり方―施設間差の解消法―」について筆者と大貫経一氏(水戸病院)の司会で行われた.最近,検査データの医療機関での共通化すなわち互換性についての要求がとみに高くなっている.当日は朝からあいにくの雨であったが,会場のホールには定刻から500人ほどの聴衆が集まり,このテーマに対する関心の強さがうかがえた.従来あまり効果が期待できなかった外部精度管理のあり方をとりあげ時宜をえたテーマであった.
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