今月の主題 尿中低分子蛋白の測定と意義
カラーグラフ
腎移植後の移植免疫反応
山田 豊
1
Yutaka YAMADA
1
1山梨医科大学泌尿器科学教室
pp.826-828
発行日 1988年8月15日
Published Date 1988/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913703
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臓器移植は癌の発生メカニズムの究明とともに,今世紀人類に残された最大の課題となってきた.1960年代免疫抑制にある程度有効な薬剤が開発され,臓器移植の臨床が急速に脚光を浴びるようになったが,移植免疫反応の障壁は意外に厚く,同種移植においてさえ,組織適合性の良否に依存するところの大きいことが明らかとなってきた.しかし,1970年代にサイクロスポリンが臨床応用されるにいたり,死体腎移植いや肝移植,膵移植,心移植においても優秀な成績が示されるようになり,またもや同種移植の壁を乗り越えられるがごときすう勢である.
ここで現在まで示されている移植免疫および腎移植の臨床について,カラーグラフにより概観してみたい.
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