質疑応答
一般検査 屈折計により腹水の蛋白0g/dlとは
斎藤 正行
1
,
H子
1北里大学医学部臨床病理学教室
pp.472
発行日 1983年4月15日
Published Date 1983/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911862
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〔問〕ネフローゼで肝硬変の疑いのある患者の腹水の比重,蛋白量をアタゴ屈折計で測定したところ比重1.015,蛋白量0g/dlの値でした.蛋白量を再検し,Ames尿定性用試験紙で〔3+〕,さらにMeulemans法で定量し592mg/dlという値が得られました.屈折計にはOg/dlから0.2g/dl刻みで目盛りがあるのに,どうして0.5g/dlあたりを示さず0g/dlを示したのでしょうか.
『臨床検査法提要』(V−35蛋白定量)によると「1g/dl以下の場合は,蛋白計ではなくKingsbery-Clark法などの微量法による」とありますが,これはどうしてでしょうか.
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