特集 臨床検査のシステム化
検査部システムの実際
8.医師会臨床検査センターの機能とそのシステム化へのアプローチ
内場 健人
1
,
大隈 章平
2
1福岡市医師会臨床検査推進委員会
2福岡市医師会臨床検査センター
pp.1339-1342
発行日 1982年11月1日
Published Date 1982/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911700
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
医師会臨床検査センターの構想の基本理念は,前日医会長武見博士の理論に支えられる,医療資源の開発と配分という医療計画理論にある.すなわち,臨床検査のための設備と機能を,会員のだれでも,必要なときにはいつでも,自由に利用することができるように,その技術を集積し,準備し,共同利用施設として会員に提供しようという施設を医師会臨床検査センターとするものである.この新しい医療機能施設は,地域医療の構造を組織しようとするとき,その中核となるべき性格を持つものである.
病気の診断は昔から,問診・診察・検査というひとつの流れを持って進められてきた.このうち特に検査部門は,戦後急速な進展を示し,診断に対する検査の情報価値を著しく高めてきた.
Copyright © 1982, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.