今月の主題 リポ蛋白
カラーグラフ
リポ蛋白分画
櫻林 郁之介
1
,
武藤 信治
1
,
浦田 武義
2
1自治医科大学臨床病理学
2日本商事(株)(現:日本ケミファ(株))
pp.720-722
発行日 1981年7月15日
Published Date 1981/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911275
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血液中のリポ蛋白の異常を知るうえで,電気泳動法を用いたリポ蛋白分画法は,現在,日常臨床検査で不可欠の測定法となっている.支持体の開発や電気泳動装置の改良により,Leesらによって1963年に行われた改良濾紙電気泳動法を用いたリポ蛋白分画法と比較すると,現在の方法ははるかに簡便で,精度の良い方法である.更に,従来行われてきた脂溶性色素などによるリポ蛋白分画法より一歩進んで,各リポ蛋白分画中のそれぞれの脂質(コレステロールやリン脂質など)をも同時に測定することが可能になってきたために,より細かい各リポ蛋白の動態を知ることができる.
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