カラーグラフ
カラー加算によるX線断層の作図とカラーアニメーションによる心電図体表分布のディスプレイ
吉本 千禎
1
1北大応用電気研究所
pp.774-775
発行日 1976年8月15日
Published Date 1976/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542909443
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カラーディスプレイを使う2種の新しい表現法である.3原色を加算すると白色を作ることができる.3方向から撮影した頭骨をそれぞれ3原色で表示し,家庭用のカラーテレビで加算すると任意の断層面が白色で得られる(左頁).胸壁前面に5×5の電極を配置して心電図を得て,体表面分布をコンピューターで計算し,正電位を赤,負電位を青,ウィルソン電位(0)を白,その他を緑で表現,P〜T波を500枚の分布図とする.それをアニメーションで約1分間で観察すると,心臓の幾何学的位置と電位分布が直観的に関係づけられる.初期の心筋障害の位置と状態の診断が容易になる.右頁の図はその中から4枚を例示したものである.色彩を用いると高速アニメーションでも見分けやすい.
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