検査ノート
乾熱処理による硬質ガラスピペット類の容量変化
飯森 糸子
1
,
北村 元仕
1
1虎の門病院臨床化学
pp.400-401
発行日 1975年4月15日
Published Date 1975/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908940
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1mlおよび5mlのホールピペット,ならびに5mlのメスピペット(材質はすべて硬質1級)を180℃,10分間加熱処理を行ったが,30回の繰り返し加熱処理による容量変化は最大誤差として±0.15,±O.05および±0.2%にすぎず,一定傾向の変化は検出されなかった.この実験結果は,ガラス製容量容器は加熱してはいけないという従来の常識と異なり,感染予防などの実用上の理由によっては加熱処理ができることを示唆した.
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