特集 日常臨床検査法
Ⅲ.血液
7.出血・凝固検査法—特にスクリーニング検査
松田 道生
1
1自治医大血液学研究所止血・血栓研究部門
pp.1475-1480
発行日 1974年12月25日
Published Date 1974/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908804
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出血および凝固検査法として今日までに報告され,かなり広く応用されているものだけを取り上げても,とても限られた紙面で述べつくせるものではないし,またそれは必ずしも本特集の目的ではないと思われるので,本稿では止血機作,血栓ないし凝血塊の形成と溶解の機序に簡単に触れ,その理解のうえに立って,"いま,眼の前に出血傾向ないし血栓形成を思わせる患者がいる時にどのように検索を進めたらよいか",という点に焦点をしぼり,主としてスクリーニング検査として最低必須と考えられる項目を選んで述べるつもりである.したがって,スクリーニングの段階でさらに検索を進める必要が生じた時には,文献の項にあげるいくつかの教科書ないし報告を参照されるようにしていただきたい.
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