異常値の出た時・14
カルシウム
稲垣 克彦
1
,
柳沢 勉
2
1東京警察病院内科
2東京警察病院中検生化学検査室
pp.161-166
発行日 1974年2月15日
Published Date 1974/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908430
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カルシウム(Ca)はリン酸とともに骨骼の形成にあずかるほか,重要な生理機能の発現に不可欠の因子でもある.神経,筋の興奮,血液凝固,またタンパクと結合しやすく酵素タンパク,膜タンパクに結合してそれらの生物学的活性を調節し,ホルモン合成またその作用の発現などと密接な関係を有している.
成人1人における生体内Caは約1kgでその99%は骨にあり,軟組織に4g,細胞外液には1gが含まれているにすぎない.
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