異常値の出た時・12
RT3U(Resin Triiodothyronine Uptake)の高い時,低い時
飯野 史郎
1
1昭和大第3内科
pp.1596-1603
発行日 1973年12月15日
Published Date 1973/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908363
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
Saturation analysisによる甲状腺機能の間接的表示法は,トリオソルブ・テストを皮切りにしてレゾマットT3,サイオパック−3というようにしだいにその数を増しつつあるが,その原理は同一で,サイロキシン結合タンパク(TBP)の甲状腺ホルモン不飽和度を知ることによって,TBPに結合している甲状腺ホルモンの相対量を知り,甲状腺機能の指標としようというものである.
初期においては,TBPの不飽和分を飽和させるのに用いるTriiodothyronine(T3)は131Iで標識されており,遊離の131I-T3を吸着させる吸着剤にレジンを使用したため,本法の一般名はResin131I-T3 uptakeと呼ばれていたが,最近では131Iの代わりに125Iが用いられ,レジンの代わりにサイオパック−3のようにセファデックスG−25が用いられたり,MgCO3またはアルブミンマイクロスフィアが用いられたりするため,これらを一括してResin 131I-T3 uptakeと呼ぶことは不都合となるに至った.
Copyright © 1973, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.