異常値の出た時・3
血清タンパクの高い時低い時
水田 亘
1
1神戸中央市民病院臨床病理科
pp.286-290
発行日 1973年3月15日
Published Date 1973/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908013
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ほとんどすべての疾患の場合血清タンパクに質的変化を生じアルブミンの減少,グロブリンの増加を伴う場合が多い.したがって総タンパク濃度としては正常域から著明に逸脱することは比較的少ないばかりでなく,逸脱しても疾患特異性があることも少ない.ゆえに総タンパク異常だけから疾患を追求することは,多くの疾患をとりにがした残りの疾患を追求することとなるので効率のよい方法とは決していえないが,異常値であった時には症状と関係なく検査室サイドで精査が可能な症例も存在する.
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