Senior Course 血清
リンパ球のロゼット形成試験
伊藤 忠一
1
1東北大病院中検
pp.1545
発行日 1973年11月15日
Published Date 1973/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908351
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T細胞,B細胞に言及しないで免疫学を語れない時代である.1971年夏開催された第1回国際免疫学会はT細胞,B細胞のオンパレードであったという印象を出席された日本人学者の1人が述べておられた.昨年暮,第2回日本免疫学会総会ではそのような世界の趨勢を反映してかT細胞,B細胞に関する演題がきわめて多かった.ところが基礎分野のみでなく臨床医学の分野にもT細胞,B細胞の研究が猛烈な勢いで応用されつつある現実を本年の臨床免疫学会総会でみせつけられた.総演題数88のうち12題にも及んでいるのである.臨床検査室で日常検査の1つとしてT細胞,B細胞のマーカーを検出する日もそう遠くはないような気がする.
そこで今回は現在T細胞マーカーの1つと考えられているヒツジ赤血球(E)のロゼット形成およびB細胞マーカーの1つと考えられているヒツジ赤血球—抗体—補体結合物(EAC)によるロゼット形成について述べる.
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