Senior Course 細菌
緑膿菌の分離
五島 瑳智子
1
1東邦大微生物
pp.120
発行日 1973年1月15日
Published Date 1973/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907973
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近年グラム陰性杆菌感染症の増加に伴い,緑膿菌感染症も増加し,特に院内感染は問題視されている.一方,菌の重要な性状とされていたピオシアニン(Pyocyani-ne)という緑色色素を産生しない株,黒褐色のメラニン(Melanin)を産生する株,あるいはムコイド(mucoid)集落を示す株など,従来の緑膿菌の概念から,はみでるような株の分離報告が次々に現われるようになって,緑膿菌を直接の目標とする検索法を体系づけることが必要となってきた.
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