研究
K-寒天を用いた血清β-リポタンパクの比濁定量法—1.反応の基礎性状の検討
種村 邦子
1
,
佐々木 禎一
2
1札幌医大病院中央検査部
2札幌医大・中央検査部
pp.635-636
発行日 1972年6月15日
Published Date 1972/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907647
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はじめに
リポタンパク(以下LP)が多糖類硫酸エステル類と不溶性の沈殿を生成し,その際生じた濁度からLP濃度を求める方法は,Bernfeldらのアミロペクチン硫酸法1),Oncleyらの高分子デキストラン硫酸法2),BoyleらのK-寒天法3)など数多く知られている.特に,K-寒天法は試薬の調製や操作の簡便さなどから,Houston4)らがこれに改良を加えて日常臨床検査への応用を可能にした.最近,われわれはHoustonらの改良法に関して反応の基礎的性状を追試検討したので,その結果を報告する.
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