特集 酵素検査法
病理
ホスファターゼ(アルカリ,酸) Phosphatase/β-グルクロニダーゼ β-Glucronidase(β-GL)
鈴木 裕
1
1慶大病理学教室
pp.1329-1336
発行日 1971年12月1日
Published Date 1971/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907438
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いとぐち
酵素組織化学の臨床面への応用としては,すでにアルカリホスファターゼにおいて慢性骨髄性白血病と他の白血病との鑑別法として,その位置を確立し,また最近では,いわゆるリソソーム酵素である酸ボスファターゼ,β—グルクロニダーゼについても,おもに白血病も中心とした各種血液疾患に応用され,論文も多数発表されている.
一方,これら酵素の検出法(染色法)に関しても,朝長らを中心として詳細な検討がなされ,一応標準法といえるような方法も確立された.これらの酵素反応を臨床検査の1つとしてギムザ染色やPAS染色などと同じように,ルーチンに行なっている血液検査室もかなりの数にのぼっているようである.
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