研究
尿線虫症4例とその虫体の観察
湯田 和郎
1
,
後藤 秀一
2
1宮城県衛生研究所
2宮城中央病院
pp.486-488
発行日 1971年5月15日
Published Date 1971/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907194
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1965年10月,仙台市内の病院において,たまたま自律神経症と診断された患者の尿沈渣を鏡検したところ,線虫ようの虫体を見いだした.その後,わずか3週間の間に同様の患者3例を確認することができ,いずれも,線虫の幼虫(または虫卵)が尿中に見いだされ,短期間に,しかも4例中3例は仙台市居住者という限られた地区に発生したことなど興味ある点が多いので,患者の主要症状と尿を主とした臨床検査および,検出された線虫の幼虫について計測を行なったので,その概略について報告する.
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