カラーグラフ
喀痰中の癌細胞と肺癌組織
田村 潤
1
,
竹内 良三
1
1国立名古屋病院研究検査科
pp.214-215
発行日 1971年3月15日
Published Date 1971/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907122
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喀痰中の癌細胞検出は,簡易でしかも確実性の高い診断法であるが,その判定には,肺癌の組織像を理解することが必要である.特に肺癌では各種組織像の共存する例がしばしばあるので,1回のみの細胞診でその組織像を確定するのは危険である。ひきつづき何回かの細胞診を行なうべきであろう,また特殊例(図5,6など)では,癌と決定できるような細胞が全く出ないことのあることも知らなければならない(図の細胞像1-5は対物60×,6は40×,組織像は10×).(左:細胞像 右:組織像)
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