特集 一般臨床検査の要点—受験者の手引きを兼ねて
便の外観および潜血反応
仁木 偉瑳夫
,
大川原 康夫
pp.644-646
発行日 1963年9月15日
Published Date 1963/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906155
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はじめに
糞便の検査は日常の診療にかかすことができない検査の一つで,ことに消化器の病気を診断する上に大切です。
糞便の検査には潜血反応をはじめとするいろいろの生化学的検査法と寄生虫ならびに虫卵の検査法などがありますが,これらの検査にとりかかる前に糞便の外観や消化状態を充分観察することもきわめて大切であり,糞便の外観を観察するだけでも私たちはいろいろの病態を知ることができます。ここではまず糞便の外観について述べ,更に潜血反応の手技といろいろの注意点について述べてみたいと思います。
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