研究
予染による血清脂蛋白の電気泳動技術に関する研究(2)—分画別抽出法の応用
宮原 洋一
1
,
三浦 弘人
1
,
高木 松子
1
,
中村 美好
1
1鳥取大学医学部中央臨床検査部生化学室
pp.281-284
発行日 1962年4月15日
Published Date 1962/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905958
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血清の濾紙電気泳動法において,各分画百分比を出す一般的な方法としては,Densitometerによる直接定量法と,適当な溶媒による抽出法があるが,近年分画ごとに濾紙を切断して抽出する分画別抽出法がすぐれていることが報告されている1)2)3)4)。
前報(本誌6巻3号)ではDensitometerの中でも比較的再現性の良好な,Spincoの自記光度計(Analytrol)によって測定した血清脂蛋白の電気泳動分画法について報告したが,この装置は未だ一般的に広く利用されるほど普及していないので,更に分画別抽出法を利用する方法について検討した結果,血清蛋白と同じ条件で同時に泳動すれば,繁雑な脱色操作もいらず,routineの臨床検査として手軽に行ない得るものと考えるに至った。
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