座談会
天秤とピペツトの正しい使い方
松村 義寛
1
,
岡田 嘉信
2
,
島尾 和男
3
,
樫田 良精
4
,
松橋 直
5
,
高橋 昭三
6
,
荒木 仁子
7
1東京女子医科大学生化学
2通商産業省計量教習所
3東京大学医学部生化学教室
4東京大学医学部美甘内科
5東京大学医学部血清学
6東京大学医学部細菌学教室
7東京女子医科大学生化学教室
pp.162-173
発行日 1958年3月15日
Published Date 1958/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905446
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
松村 今日は臨床検査に携つているものの,もつともしばしば出くわすところであり,もつとも根本的な問題である測定の基礎ですね。たとえば重量の測定であるとか,容積の測定や測定法,あるいは測定器械というものの基本的な知識を話合いたいと思います。このことは非常に基礎的な重要なものでありますにもかかわらず,あまりしつかりした知識をもつておられない方が比較的多いのじやないかという感じをときどき受けます。ことに臨床検査技術士の試験が始まりまして経験しておるんですが,天秤の使い方であるとか,あるいはピペツトの扱い方,ストツプウオツチなど,測定の基本的意義というものが比較的しつかりした根拠に基づいて行われてないように見受けられる点がありますので,そういつた問題をいろいろ話合つてみたいと思います。
Copyright © 1958, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.