検査室管理
国立療養所における臨床検査に関する研究
石丸 隆治
1
1厚生省療養所課
pp.57-59
発行日 1958年1月15日
Published Date 1958/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905432
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まえがき
最近における臨床医学の進歩のうち,最も特徴あるものの一つとして臨床検査の発達をあげることが出来るであろう。特に,終戦後の臨床検査の発展は,単に検査方法の改善とか,検査種目の増加等のみでなく,各医療機関に中央検査室が設置され従来のように臨床医家が診療の傍ら検査を行うと云うのではなく,診断過程の一段階として機構的に独立した地偉を与えられたのが特徴と云えるであろう。
臨床検査が臨床医学の中で占めるべき地位及びその必要性,中央検査室の運営方法,又は個々の検査方法等については,既に本誌をはじめ多くの雑誌に発表されているので今更それらについて意見を述べる必要もないであろうし,又その資格もないので触れない。しかしながら,現在国立療養所の運営をマネージする立場において,如何なる考え方によつて療養所における臨床検査について研究を進めているかについて述べてみよう。
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