今月の主題 再生医療と幹細胞
各論
関節軟骨再生と組織工学
服部 高子
1
,
脇谷 滋之
2
,
山本 鉄也
1
Takako HATTORI
1
,
Shigeyuki WAKITANI
2
,
Tetsuya YAMAMOTO
1
1国立大阪南病院整形外科
2信州大学医学部整形外科
キーワード:
骨髄間葉系細胞
,
軟骨欠損修復
,
細胞移植
Keyword:
骨髄間葉系細胞
,
軟骨欠損修復
,
細胞移植
pp.403-408
発行日 2002年4月15日
Published Date 2002/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905081
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関節軟骨は関節面を覆い,外圧に対する衝撃吸収,関節の円滑な可動,などの重要な役割を果たしている.関節軟骨は一度損傷を受けると欠損部は完全に元の硝子軟骨で修復されることはないため,様々な組織あるいは細胞移植が実験的に行われてきたが,十分な成績を上げられるものはなかった.近年,自己培養軟骨細胞移植あるいは骨髄問葉系細胞移植により,軟骨欠損の修復が促進されることが明らかとなった.しかしながら十分な成績とはいえず,さらに成績を向上させるために,成長因子投与あるいは遺伝子導入など,様々な方法が研究されている.
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