今月の主題 イオンチャネルの変化と心臓
各論
QT dispersion
早野 元信
1
,
深江 学芸
1
,
土井 寿志
1
Motonobu HAYANOM
1
,
Manabu HUKAE
1
,
Hisashi DOI
1
1長崎大学医学部第3内科
キーワード:
心室再分極の不均一性
,
空間的ばらつき
,
貫壁性ばらつき
Keyword:
心室再分極の不均一性
,
空間的ばらつき
,
貫壁性ばらつき
pp.608-613
発行日 2000年6月15日
Published Date 2000/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904409
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最近注目されているQT dispersionについて概説した.その求め方には大きく,従来からの12誘導心電図での最大QT間隔一最小QT間隔から求める方法と,左側胸部誘導のT波の頂点とT波の終末点との時間差を貫壁性QT dispersion (transmural QT dis-persion)として求める方法の2つである.いずれの方法にしてもQT dispersionの値を求めることは極めて簡便であるが,本文で詳述したように,まだこれから検討されなければならない点や注意を払わなければならない点もあり,臨床に用いる場合その解釈には慎重さが要求される.
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