今月の主題 ニューロパチーの臨床検査
総説
脱髄の電気生理学
梶 龍兒
1
Ryuji KAJI
1
1京都大学医学部神経内科
キーワード:
伝導ブロック
,
伝導遅延
,
脱髄
Keyword:
伝導ブロック
,
伝導遅延
,
脱髄
pp.767-770
発行日 1996年7月15日
Published Date 1996/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902963
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脱髄は神経の絶縁体である髄鞘の破壊によりおこる.正常では髄鞘は高電気抵抗・低電気容量であるが,脱髄に陥ると特にキャパシタンスが増大するために活動電流の散逸がおこり,伝導の遅延やブロックがおこる.臨床症状ともっともよく相関するのは伝導ブロックである.〔臨床検査40:767-770,1996〕
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