今月の主題 性感染症(STD)
総説
産婦人科からみたSTD
川名 尚
1
Takashi KAWANA
1
1東京大学医学部附属病院分院産科婦人科
キーワード:
性感染症の疫学
,
母子感染
,
陰部クラミジア症
,
性器ヘルペス
,
尖圭コンジローマ
Keyword:
性感染症の疫学
,
母子感染
,
陰部クラミジア症
,
性器ヘルペス
,
尖圭コンジローマ
pp.639-644
発行日 1996年6月15日
Published Date 1996/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902932
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性感染症は,女性にとって単なる性器の感染症というだけでなく,母子感染や不妊症など生殖現象に影響を与え,また子宮頸癌にも大きく関わっている.最近では,ウイルスやクラミジアによる性感染症が問題となっている.感染しても無症候のことも多いため制御が難しい.特にウイルス性性感染は,確立した治療法がなく,またワクチンも作られていないので困難である.性感染症は,性活動が活発になった今日,旧くて新しい疾患である.〔臨床検査40:639-644,1996〕
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