今月の主題 骨髄移植
ドナーの選択
MLCとその他の検査
涌井 昌俊
1
,
岡本 真一郎
1
Masatoshi WAKUI
1
,
Shin-ichiro OKAMOTO
1
1慶應義塾大学医学部内科
キーワード:
骨髄移植
,
同種免疫
,
MLC
,
限界希釈法
Keyword:
骨髄移植
,
同種免疫
,
MLC
,
限界希釈法
pp.280-284
発行日 1995年3月15日
Published Date 1995/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902397
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移植片対宿主病(GVHD)やgraft rejectionなどの移植免疫反応に伴う合併症を回避するために,同種骨髄移植では組織適合性をできるだけ一致させたドナーを選択することが望まれる.この目的のために,長年行われてきた検査がMLC (リンパ球混合培養)試験である.MLCは簡便な検査ではあるが,よりよいドナーを検索するという点では必ずしも満足のいくものではない.最近,これに代わる組織適合性検査としてmodified MLC, HTL-p, CTL-pの検索が開発され,現在その有用性が検討されている.
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