今月の主題 プリン体代謝とその異常
総説
プリン体の代謝
飯笹 泰蔵
1
,
橘 正道
2
Taizo IIZASA
1
,
Masamiti TATIBANA
2
1東京大学医学部物療内科
2千葉大学医学部第二生化学教室
キーワード:
プリン体
,
痛風
,
エネルギー代謝
,
分子生物学
Keyword:
プリン体
,
痛風
,
エネルギー代謝
,
分子生物学
pp.241-246
発行日 1993年3月15日
Published Date 1993/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901451
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プリン体は,核酸およびATPなどプリンヌクレオチドの構成成分であるので,その代謝は,核酸合成やエネルギー代謝である糖代謝と密接に関連している.特に,筋肉の糖代謝の異常から高尿酸血症(筋原性高尿酸血症)となる.プリン代謝系の酵素異常症は,痛風のみならず,その臨床症状が溶血性貧血,筋力低下,自閉症,免疫不全症など多彩である.これらの酵素の異常も分子生物学の進歩により解析が進んでいる.〔臨床検査37(31:241-246,1993〕
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