今月の主題 脂質代謝異常
精度管理
脂質検査の精度管理
安部 彰
1
,
野間 昭夫
1
Akira ABE
1
,
Akio NOMA
1
1岐阜大学医学部臨床検査医学教室
キーワード:
コレステロール精度管理調査
,
アポリポ蛋白精度管理調査
,
個体内変動
,
検体の安定性
Keyword:
コレステロール精度管理調査
,
アポリポ蛋白精度管理調査
,
個体内変動
,
検体の安定性
pp.149-153
発行日 1991年2月15日
Published Date 1991/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900490
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成人病予防医療において測定値判定に検査誤差の大きさが問題になるが,脂質検査の精度管理が見直されている.測定法の変遷と施設間誤差の推移を観察すると,酵素法の普及によって施設間誤差は小さくなった.大規模サーベイの成績から施設間の変動CVは約4%である.血清コレステロールの個体内の変動は約6.5%とされる.
わが国においてもコレステロールの一次標準物質が準備されたので,誤差3%の目標にせまれるかが今後の問題である.
アポリポ蛋白の精度管理は抗体,測光系,標準物質に関する課題がまだ残されている.
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