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臨床化学
血清Na値,Cl値が前回値からの臨床経過と合致しません.原因と解釈の仕方を教えてください
戸枝 義博
1
1筑波メディカルセンター病院診療技術部臨床検査科
pp.348-349
発行日 2021年4月15日
Published Date 2021/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202630
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血清NaおよびCl測定の概要
血清ナトリウム(Na)・塩素(Cl)値は,水代謝や酸塩基平衡の異常の推定に不可欠な検査である.日常検査法は,簡便・迅速なイオン選択電極(ion selective electrode:ISE)法であり,生化学自動分析装置では,全て希釈法(希釈電位差法)である.ISE法は電極反応であることから,電極膜の安定性を維持する使い方が重要である.また,Cl電極では特にブロムイオン(Br−)やヨウ素イオン(I−)に対する選択性がClイオン(Cl−)よりも高い.したがって,Cl値が単独で高値の場合はこれらの元素を含有する薬剤のチェックが必須である.
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