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今月の特集 対比して学ぶエコー所見で鑑別に悩む疾患
心臓:たこつぼ症候群と急性冠症候群(左前下行枝病変)
Takotsubo syndrome and acute coronary syndrome (left anterior descending artery lesion)
長谷川 ゆみ
1
,
岡庭 裕貴
1
1群馬県立心臓血管センター技術部
キーワード:
冠動脈支配領域
,
局所壁運動異常
,
冠動脈血流波形
Keyword:
冠動脈支配領域
,
局所壁運動異常
,
冠動脈血流波形
pp.80-85
発行日 2021年1月15日
Published Date 2021/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202552
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はじめに
左室壁運動異常を引き起こす疾患は幅広く,急性冠症候群など緊急性を要する疾患から,心サルコイドーシスなどの慢性疾患など多岐にわたる.心エコー図検査は,壁運動異常の出現部位や壁のエコー性状を非侵襲的に評価することができ,循環器診療における重要な役割を担っている.しかし,たこつぼ症候群(apical type)と急性冠症候群(左前下行枝病変)とは類似点が多く,その判断に苦慮することも少なくない.
本稿では,各疾患の所見を対比し鑑別点について解説する.
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