増刊号 疾患・病態を理解する—尿沈渣レファレンスブック
Ⅴ 腎疾患
症候群と尿沈渣成分
急性腎炎症候群
藤乘 嗣泰
1
,
大平 健弘
1
,
石光 俊彦
1
1獨協医科大学循環器・腎臓内科
pp.450-451
発行日 2018年4月15日
Published Date 2018/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201560
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代表的な疾患・病態
扁桃炎・上気道炎などの先行感染後7〜14日の潜伏期の後,血尿,浮腫,高血圧の3症状が急激な経過(日単位)で出現し,一過性の腎機能障害を伴う糸球体腎炎である.
A群β溶血性連鎖球菌によるものが最も多いが,ほかにブドウ球菌,肺炎球菌や耳下腺炎ウイルス,伝染性単核球症ウイルス,パルボウイルス,コクサッキーなどのウイルス感染でも見られる.IgA(immunoglobulin A)腎症やループス腎炎の一部に急性腎炎症候群様に発症するものがある.
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