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今月の特集2 臨床検査領域における次世代データ解析—ビッグデータ解析を視野に入れて
臨床検査領域におけるビッグデータの意味と,その活用に必要な統計学的視点
A statistical perspective for the implication and utility of big data in laboratory medicine.
市原 清志
1
1山口大学大学院医学系研究科保健学専攻生体情報検査学
キーワード:
次世代シーケンサー
,
検査情報システム
,
基準範囲
,
潜在異常値除外法
,
自己組織化マップ法
Keyword:
次世代シーケンサー
,
検査情報システム
,
基準範囲
,
潜在異常値除外法
,
自己組織化マップ法
pp.986-995
発行日 2016年9月15日
Published Date 2016/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542200936
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Point
●ビッグデータは人によって,また,利用目的によって定義が異なる.科学的な利用にはソースデータの構成や記録形式が明確でなければならない.
●次世代シーケンサーの情報はパラメータ数が巨大なだけで,ビッグデータとはいいがたい.探索的な病態解析に利用するには,大規模演算能とデータ数の確保が課題となる.
●医療分野では,施設内病院情報システム(HIS)に加え,全国規模の診療報酬請求や包括医療費支払い制度のデータベース(DB)が医療サービスの効率化・最適化に利用されている.
●臨床検査領域ではソースデータは限定されるが,検査情報システムを活用した業務支援,診療支援は可能である.本稿では,そのアプローチと解析事例を紹介する.
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