今月の特集2 CKDの臨床検査と腎病理診断
扉
阿部 仁
pp.627
発行日 2016年6月15日
Published Date 2016/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542200844
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腎臓は“肝腎要”と表現されるように大変重要な臓器の1つですが,長い経過を通じて末期の腎不全になってしまう患者さんが増加しています.このような状況のなかで,慢性腎疾患の早期発見の手段として慢性腎臓病(CKD)という新たな概念が提唱されました.
CKDは末期腎不全(ESKD)へ進行して人工透析療法や移植腎による腎代替療法が必要となり,さらに心血管疾患(CVD)の重要な発症危険因子であることがわかってきました.早期に発見して適切な管理と治療をするためには,臨床検査の果たす役割は非常に重要です.
本特集では,CKDを理解していただくために,定義・症状・治療などの臨床情報,早期発見の手掛かりとなる検査と診断,臨床医へ適切な治療方針を導く重要な情報を提供する病理診断とその検査方法を解説していただきます.
臨床検査のCKDのかかわりへの理解が,いっそう深くなることを期待しています.1人でも多くの方に参考にしていただければ幸甚です.
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