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今月の特集2 感染症診断に使われるバイオマーカー—その臨床的意義とは?
炎症増強因子sTREM-1の感染症診断用バイオマーカーとしての有用性と展望
An inflammatory amplifier sTREM-1, as a diagnostic biomarker of infections and its applications and perspective
祖母井 庸之
1
,
斧 康雄
1
1帝京大学医学部微生物学講座
キーワード:
TREM-1
,
炎症
,
感染
,
好中球
,
バイオマーカー
,
自己免疫疾患
Keyword:
TREM-1
,
炎症
,
感染
,
好中球
,
バイオマーカー
,
自己免疫疾患
pp.414-420
発行日 2016年4月15日
Published Date 2016/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542200795
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Point
●TREM-1は免疫グロブリンスーパーファミリーに属している受容体の1つである.主に食細胞(好中球や単球/マクロファージ,樹状細胞)の膜上に発現し,Toll様受容体(TLR)を介した炎症反応を相乗的に増強している.
●膜貫通型のmTREM-1が切断を受けて生じる可溶型sTREM-1は,細菌や真菌に感染したとき,それが引き金となって血中に遊離してくる.
●近年,感染症の病態把握や予後判定のバイオマーカーとして,さらには感染症治療のターゲットとしての臨床応用も期待されている.
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