今月の主題 妊娠と臨床検査
総論
胎児心拍数モニターの意義―過去から現在までを振り返って
池田 智明
1
,
菅 幸恵
1
Tomoaki IKEDA
1
,
Sachie SUGA
1
1国立循環器病センター周産期科
キーワード:
胎児心拍数モニタリング(fetal heart rate monitoring)
,
Electric fetal monitoring(EFM)
,
Cardiotocogram(CTG)
,
ガイドライン
Keyword:
胎児心拍数モニタリング(fetal heart rate monitoring)
,
Electric fetal monitoring(EFM)
,
Cardiotocogram(CTG)
,
ガイドライン
pp.409-415
発行日 2009年4月15日
Published Date 2009/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101943
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胎児心拍数モニタリングは全米85%の分娩に使用され,日本でも臨床的に広く普及しているにもかかわらず,新生児仮死や脳性麻痺を減少させるというエビデンスはない.しかし,正常と判定したときに,ほとんど全てにおいて児の健康度は良好であるとされる.これまでの胎児心拍数モニタリングの歴史を振り返ることで,その意義,および現在のガイドラインを再確認し,その臨床的能力を限定して使用することの重要性を認識していく必要がある.
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