コーヒーブレイク
秋の落葉に坐す
屋形 稔
1
1新潟大学
pp.382
発行日 2007年4月15日
Published Date 2007/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100832
- 有料閲覧
- 文献概要
2006年の秋も深みゆく10月中頃,会津から新潟平野そして日本海へと流れる阿賀野川の中流の山中である集まりがあった.それは数十年前まで私の在籍していた大学病院内科のホルモン検査の研究を中核にして存続していた研究室の集いである.毎年秋に1回周辺県のどこかで開かれ各々の過去,現在,未来を語り合うが,数十年間飽きもせず開かれ出席率も50%を超える楽しい会である.
この年は鹿瀬という地の角神温泉が選ばれ,附近は戊辰戦争の激戦の跡であった.数十年前は近くの昭和電工の排水が原因とされる水俣病が発生して芳ばしくないイメージの土地ともなった.しかし私自身そこの診療所に数回出張させられたり懐かしくもある土地で,何より風光明媚といってよい.
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.