学会だより 第94回日本病理学会総会
第94回日本病理学会総会に参加して
飯原 久仁子
1
1杏林大学医学部病理学教室
pp.686
発行日 2005年6月15日
Published Date 2005/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100237
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第94回日本病理学会総会は,横浜みなとみらいのパシフィコ横浜で4月14日(木)~16日(土)に行われた.例年のごとく平日にかかる学会で,勤務先が近いこともあり,日常業務の合間をぬって,あわただしく大学,学会と行き来しながらの参加となった.パシフィコ横浜は以前にも病理学会が開催された場所だが,東横線が延長開通されて便利がよくなった.会場が広いため初日は参加者数が少ない印象で,特に示説展示場と演説の会場が離れており,示説セッションが始まるまでの展示場は,人がパラパラといる程度であったが,セッションが始まるや例年のように会場は熱気につつまれた.セッションは17:30~18:30と遅い時間帯であったが,討議時間が延長されるグループが多く,閉場の時間が近いので終了するようにとのアナウンスがしばしば聞かれた.
今回は,“病理学から科学・医療・社会への情報発信”というテーマが掲げられており,新しい試みとして日本内分泌外科学会,日本内分泌病理学会,日本乳癌学会との合同シンポジウムが開催された.チーム医療の必要性がますます高まるなか,多くの実践的な情報が提供された.臨床医,放射線科医,病理医の連携が効率よく機能している病院においては,より円滑にかつ迅速に病気の診断がされ,それぞれのよい関係は患者への負担の軽減,および効率のよい治療につながることが再認識された.より迅速かつ的確な診断ができるよう,これからも臨床医,放射線科医との連携を深めようと決意も新たにした.
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