特集 病院の求める看護職像
こんな看護職員はいらない
塩谷 泰一
1
1坂出市立病院
pp.303-305
発行日 2001年4月1日
Published Date 2001/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903241
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「医療の質と透明性,そして効率性」という時代の要請は,病院やそこで働く職員に意識の覚醒と行動の変革を迫っている.看護職員とて例外ではなく,旧態依然とした日常性に埋没していては,看護に対する時代の要請はおろか,患者や家族,あるいは地域住民の期待に応えることはできない.病院組織を構成する最大集団である看護部の沈滞は他の部門に悪影響を及ぼし,病院そのものの活力を低下させ,その存続さえ脅かす危険性をはらんでいる.そして結果的には,地域全体の医療水準の低下を引き起こすことは,過去の坂出市立病院がたどってきた苦難の歴史を振り返れば明らかである.
では,看護職員自身の内部に潜む何が,彼らを日常性へ埋没させ,「看護の質と透明性,そして効率性の実現を妨げるのであろうか.
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