特集 病院医療—21世紀への遺産
21世紀のコメディカル
臨床工学技士
川崎 忠行
1
1日本臨床工学技士会
pp.1078-1079
発行日 2000年12月1日
Published Date 2000/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903164
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20世紀後期に医療の高度化と多様化により概念形成された「チーム医療」の一員の中で,最も新しい医療専門職が臨床工学技士である.
この臨床工学技士は,人の呼吸,代謝,循環などの生命を直接司る主要機能を機器装置で代行する生命維持管理装置を代表とする医療機器の操作と保守点検を行う専門医療職である.そしてこれらの工学と医学の融和により常に進化する機器による治療領域を担当するため,極めて広範囲な知識と技能が要求される.また臨床工学技士法は,機器・装置の専門家のみならず,保健婦助産婦看護婦法の一部を解除して,医療補助行為ができることとし,縦割り的な業務分担志向から治療の合理化を図った機能を優先した制度であり,臨床工学技士は21世紀の医療を考慮し整備されたマンパワーであるといえる.
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