グラフ
新しいへき地医療のあり方を発信する—六合温泉医療センター
pp.881-886
発行日 1997年10月1日
Published Date 1997/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902219
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◇三位一体の複合医療センター
六合(くに)温泉医療センターは,医療・福祉・保健の機能を統合したわが国初の試みの施設.群馬県の県都前橋からJRで1時間,さらに車で30分の山間部にある.診療所,老人保健施設,健康増進施設が合築され,これらが同一敷地内に配置されている.
この医療センターが構想されたのは,折茂センター長が旧診療所に赴任してから1年後,医師1人の診療所では,医師不在時には「無医村」になってしまう,この「半無医村」を解消するにはどうするか.そこで,①複数医師常駐により24時間365日,住民の医療ニーズに応えること,②医療施設および温泉リハビリテーション施設を基本構想とし,財源にはふるさと創生資金や各種の補助金を充て,合築や公設民営方式などいくつかの懸案を乗り越え,計画から約5年,1993年9月1日にようやく開設となった.
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